札幌アジア冬季大会開幕 大会史上最多の32カ国・地域から約2000人が参加

札幌市と帯広市を会場に開催される第8回冬季アジア大会が19日開幕し、札幌ドームで開会式が行われた。今大会は、ゲスト参加でメダルを授与されないオーストラリアとニュージーランドを含め、5競技64種目に大会史上最多となる32カ国・地域から約2千人の選手と役員が参加する。

 アジア大会は原則4年に1度だったが、開催地の選定が難航し、前回のカザフスタンの大会から6年ぶりとなった。札幌市での開催は3度目。日本では平成15年の青森大会以来、14年ぶりとなった。

 大会では、皇太子さまが臨席、天皇陛下の名代として開会を宣言された。

 選手団入場では、最初の国の中国の後に、北朝鮮が入場。拍手で迎えられた選手たちは笑顔で手を振っていた。

 今大会では、「南京大虐殺」を否定する書籍を置いたとして中国と韓国が、選手村となるアパホテルの滞在の変更を要請、別のホテルの滞在となった。ただ、会場では、中国や韓国の選手団たちに温かい拍手が送られ、政治を持ち込まないオリンピック精神にのっとった式となった。

 札幌市は2026年の冬季オリンピックパラリンピックを招致している。

 会場に妹と訪れた札幌市の会社員、中尾麻美さん(40)は「札幌でスポーツの大会が行われることは光栄。アジア大会では時フィギュアスケートが楽しみ。札幌市に冬季五輪が来るようになればよい」と話していた。